[アウトリーチ] 鵜木(中西班)が「第77回サイエンスカフェ@ふくおか」で講師をしました。
2020.12.11
2020年12月11日(金)に、『ふたごの個性の謎に迫る!~遺伝子にはスイッチがついている?』というタイトルで、「第77回サイエンスカフェ@ふくおか」の講師を務めました。「サイエンスカフェ@ふくおか」の目的は、九大はじめ福岡県内の科学リソースを使い、多くの福岡県民の方に科学への興味を持って頂くことで、九大社会連携推進室の企画でおよそ月1回のペースで開催されています(主催:九州経済調査協会・BIZCOLI、後援:福岡県)。今回はCOVID19感染拡大防止のためオンライン開催となりましたが、参加者にDNAの析出実験(エタノール沈殿)を体験してもらうため、事前に自宅に豚肉のProteinase K処理液とエタノールを分注したチューブを送付しました。当日、実際にDNAを目にした参加者からは、「出ました!すごい。初めてみました。」「こんなに大きいのですね!」など次々と感想がチャットに書き込まれ、大好評でした。今回は、前半でゲノム編集食物の話などタイムリーなトピックスも含めたゲノムDNAの話をして、後半でエピジェネティック制御機構を遺伝子の「スイッチ」に例えて、ミツバチやソライロアサガオの表現型、幼少期のケアとストレス耐性(幼少期にケアしてもらえないとグルココルチコイド受容体のプロモーターがメチル化する)など身近な例を豊富に説明しました。参加者の中に一卵性双生児の方もいらっしゃって、兄弟でストレスに強いそうで、「それは幼少期にご両親が可愛がってくださったからですよ」と言ったら、納得されていました。参加人数は満員御礼の定員40名で、非常に活発な質疑応答があり、多くの方にゲノム、エピゲノムについての理解を深めて頂くことができました。