熊本本学発生医学研究所の石黒啓一郎教授が、公益財団法人井上科学振興財団による第３８回（２０２１年度）井上学術賞を受賞されました。井上学術賞は、自然科学の基礎的研究で特に顕著な業績を挙げた50歳未満の研究者に対し、授与されるものです。

受賞対象となった研究題目は「体細胞分裂から減数分裂への細胞周期切替え機構の解明」です。受賞理由は、これまで謎とされていた体細胞分裂から減数分裂への切り替え機構を世界に先駆けて明らかにしたこと、さらに生殖細胞の分化と減数分裂は遺伝学的に分離されるプロセスであることを示したことが評価され、生物学上本質的な生殖細胞の減数分裂開始のメカニズムの解明に貢献した功績によるもので、日本分子生物学会から推薦を受け井上学術賞選考委員会による選考を経て受賞されました。